測量(海上)

弊社は、深浅測量、海図補正に使用する水路測量や海上位置測量等を行っています。

深浅測量

従来は、1素子の音響測深機による線的な測深でしたが、現在は国土交通省が推進しているICT活用に伴い、マルチビーム測深機を用いることが主流となっています。
弊社では3種類のマルチビーム機器 (SONIC2024、SONIC2026、NORBIT i67)を保有しており、浚渫工事等の出来形管理に多く利用されています。通常の漁船タイプの船舶はもちろん船外機などの小型船舶にも艤装可能であるため、ダム、河川等にも使用できます。

深浅測量の方法

水路測量

浚渫や岸壁開港といった公共の港湾工事や、民間企業のプライベートバース等の情報を海図に反映させて共用に供するためには、水路業務法に基づき、その成果について海上保安庁の審査を受ける必要があります。
弊社では、水路業務法の規定による必要な事前手続き、申請書類作成についても全面的にサポートいたします。

水路測量申請手続きの流れ

水路測量申請手続きの流れ

海上位置測量

現在、海上での位置測量はGNSSによるものがほとんどで、弊社では様々な要望に応えるため、目的(精度)に応じて1周波や2周波のGNSS機器を多数保有しております。


測量(陸上)

共測量をはじめ、基準点測量、水準測量、地形測量、GNSS測量等、各種測量を行っています。

GNSS測量

・ネットワーク型RTK-GNSS測位(VRS方式)

VRS(仮想基準点)方式によるRTK-GNSS測位。観測地域の周囲の電子基準点網から、観測者の近傍の仮想基準点での観測データを生成してRTK-GNSS測位を行います。これにより基準局を設置する必要がなくGNSS測位機1台で作業できます。公共測量では、「ネットワーク型RTK-GNSSを利用する公共測置作業マニュアル(案)」に準拠した観測方法により3~4級の基準点測量および地形応用測量に使用できます。

・スタティック測位

複数の既知点と新点にGNSS受信機を設置し、取得した観測データを基線解析ソフトウエアで計算する方法。既知点として電子基準点を利用すれば新点のみの観測も可能です。

UAVによる写真測量

UAVによる写真測量

国土交通省が推奨するi-Constructionにより、2016年3月からUAVを用いた測量方法が公共測量において使用可能となりました。
弊社では複数のUAVを所有し、最新の点群処理ソフト及びカメラを導入してニーズにあった成果品を作成しております。
また、マルチビーム測深機による海中のデータと組み合わせて、防波堤等の外郭施設の現況を視覚的に表現し維持管理に役立てております。

撮影した写真よりX,Y,Zの点群データを作成

撮影した写真よりX,Y,Zの点群データを作成。
範囲によりますが数億点程度の点群処理を行います。

現況を視覚化

UAVによるデータとマルチビーム測深機による海中のデータを組み合わせ現況を視覚化

TS測量、水準測量

森林・市街地等、天空に障害がありGNSS測量では精度が確保できない場合は、TSや電子レベルによる測量も有効です。

TS測量、水準測量
TS測量、水準測量